エジソンのキネトスコープが日本の神戸で初めて上映されてから、同年で100年目。その記念の年であることにちなみ、「ニッポン・シネマ・クラシック」では多くの注目作品が上映された。
日本が生んだハリウッド・スター早川雪洲と青木鶴子夫人の主演するフランス映画『ラ・バタイユ』がフランス国立映画センターの協力のもと70年の歳月を超えて復活。また9.5ミリフィルムの形で部分的に保存されてきた『忠臣蔵』『右門捕物帖・三番手柄』『国士無双』の3作品を35ミリに復元して公開した。
また、前年のヴェネチア映画祭に出品された『7本のキャンドル』でその名を広めた「アボルファズル・ジャリリ監督特集」、同年のカンヌ国際映画祭監督週間で上映された最新作『KidsReturn』ほか、監督作品を一同に集めた「映画監督北野武国際シンポジウム&レトロスペクティヴ」などが行われた。この年より、アテネ・フランセ文化センターの堀三郎さんが開発し、現在も東京国際映画祭の一部上映作品で用いられているスライド字幕が採用された。
1. 特別招待作品『百一夜』が上映されたアニエス・ヴァルダ監督(右)と「東京国際女性映画祭」の髙野悦子さん。 2. 『豚が井戸に落ちた日』がヤングシネマ部門に選ばれたホン・サンス監督。 3. 特別招待作品『バードケージ』を名調子で解説する淀川長治氏。 4.監督・脚本を手掛けた『デス&コンパス』をコンペに出品したアレックス・コックス氏。 5. コンペティション部門国際審査委員として再来日を果たした『青い凧』で第6回グランプリ受賞のティエン・チュアンチュアン監督(右)と、深作欣二監督。 6. 特別招待作品『インデペンデンス・デイ』のオープニング上映に駆けつけたウィル・スミスさん(右)とローランド・エメリッヒ監督。 7. 『ファイナル・プロジェクト』の特別招待上映で舞台挨拶に臨むジャッキー・チェンさん(中央)。 8. 特別招待作品『八つ墓村』の舞台挨拶に立つ豊川悦司さん。