「Action! for Earth」を合言葉に、“地球を守る=エコロジー”というテーマを発信すべく、その象徴として開幕日の六本木けやき坂通りに従来のレッドカーペットに代わる“グリーンカーペット”が出現した第21回東京国際映画祭。そのグリーンカーペットには再生PET素材を使用し、また全上映をグリーン電力で実施した。さらにグリーンタイ晩餐会、Earth Conferenceなどのイベントも行った。
「自然と人間の共生」をテーマにnatural TIFF 部門を新設。上映には、迫力あるドキュメンタリー作品や国連の人権宣言60周年を記念したオムニバス短編集など、多様な作品をセレクト。作品同様、真摯な姿勢の監督たちのトークは特に若い観客層にアピールした。傑作選では『デルス・ウザーラ』のニュープリント上映など、スクリーンではなかなか観る機会の少ない作品が上映された。
1. 黒澤明賞を受賞したニキータ・ミハルコフ監督(左)と並ぶチェン・カイコ―監督。 2. WORLD CINEMAで『シルビアのいる街で』が上映されたホセ・ルイス・ゲリン監督。 3. オープニング上映された『レッドクリフ PartⅠ』。ジョン・ウー監督(中央)と主演のトニー・レオンさん(左)と金城武さん。 4. コンペでワールドプレミア上映された『ブタがいた教室』に主演した妻夫木聡さん。この作品はTOYOTA Earth Grand Prix審査員賞にも輝いた。 5. 『がんばればいいこともある』で主演女優賞に輝いたフェリシテ・ウワシーさん。 6. 『羅生門』のデジタル復元版記念上映3人。左から、ジョン・ヴォイトさん、元黒澤プロダクション・マネージャーの野上照代さん、アカデミー・フィルム・アーカイヴ・ディレクターのマイケル・ポゴゼルスキー氏。7. コンペ作『アンダー・ザ・ツリー』で8度目の参加となったガリン・ヌグロホ監督。 8. コンペで『アンナと過ごした4日間』が上映されたイエジ―・スコリモフスキ監督(中央)と製作・脚本のエヴァ・ピアスコフスカ(左)さん。『ブタがいた教室』の前田哲監督とともに。 9. 特別招待作品『ブラインドネス』のスタッフ&キャスト。