「平安建都1200年記念 京都国際映画祭」として、第7回は京都での開催となった。京都は、日本の伝統文化を代表する都市であり、また日本映画発祥の地でもある。勅使河原宏監督によってプロデュースされた開会式の演出テーマは“心のもてなし”。会場にはインスタレーションを配し、京都の風土を生かして前庭に竹が組み上げられたほか、オープニング・アトラクションに祇園芸妓や御陣乗太鼓によるパフォーマンスを取り入れ、和太鼓の響きが賑々しく映画祭の幕開けを告げた。
協賛企画においても、京都の太秦映画村を舞台にした「日本映画100年博」が開かれるなど、京都ならではの企画が数多く実施された。また「カネボウ国際女性映画週間」では、世界の優れた作品を日本に紹介し、日本映画界に多大な貢献をした川喜多かしこさんの追悼上映が行われた。
1. 『冷たい水』をコンペ出品したオリヴィエ・アサイヤス監督(左)と主演のヴィルジニー・ルドワイヤンさん。 2. 『愛しのタチアナ』でコンペ部門に参加。ひょうきんなポーズを決めるアキ・カウリスマキ監督。 3. 第4回のグランプリ受賞作『希望の街』以来のコンペ作、『フィオナの海』を語るジョン・セイルズ監督(左)とプロデューサーのマギー・レンジ―さん。 4. 特別招待作品『ザ・クライアント 依頼人』のクロージング上映に先駆けて挨拶するスーザン・サランドンさん。 5. ヤングシネマ部門の審査委員長を務めたロジャー・コーマン監督。 6. 『棒の哀しみ』をコンペに出品した神代辰巳監督(中央)。主演の奥田瑛二さん(左)と永島暎子さんに囲まれて。 7. 『階段通りの人々』で2回続けての参加となったマノエル・デ・オリヴェイラ監督。 8. コンペ審査委員ジャンヌ・モローさん(左)とヤングシネマ審査委員の大森一樹監督。