初日には、Bunkamura前の通りにレッドカーペットが敷かれ、沿道には多くの映画ファンも集合。ゆっくりと会場へ向かう華やかなゲストたちが、街を沸かせた。
開会宣言は、ソニーによって開発された4体の最新ロボット「キュリオ」が行った。さらに、オープニング・セレモニーでは、世界的なシンセサイザー奏者・冨田勲氏と人形師であり舞踏家でもあるホリ・ヒロシ氏のコラボレーションによるパフォーマンス「源氏物語幻想交響絵巻」を披露。産業と文化芸術の垣根を越えた、世界に誇る日本文化の競演となった。このレッドカーペット、オープニング、クロージング・セレモニーの模様は、同年にオープンした六本木ヒルズや、渋谷駅前のフォーラムビジョンに中継された。
第16回開催から、東京国際映画祭では「コンペティション」「特別招待作品」「アジアの風」の各部門において、プログラミング・ディレクター制を導入している(第17回開催より「日本映画・ある視点」部門も新設され同制度を導入)。
1. 特別招待作品『阿修羅のごとく』のオープニング上映で挨拶する森田芳光監督(左)と主演女優の5人。左から八千草薫さん、大竹しのぶさん、黒木瞳さん、深津絵里さん、深田恭子さん。 2. アジア映画賞を受賞した『殺人の追憶』のスタッフ&キャスト。左から音楽担当の岩代太郎氏、プロデューサーのキム・ムリョンさん、ポン・ジュノ監督、出演のパク・ヘイルさんとキム・サンギョンさんとソン・ガンホさん。 3. ニッポン・シネマ・クラシックでは「麗しき乙女たち~名女優たちの青春~」と題した特集上映を開催。女優の香川京子さんと映画評論家の品田雄吉氏のトークショーが開催された。 4. 『スーツ』で審査員特別賞と優秀芸術貢献賞の2冠に輝いたバフティヤル・フドイナザーロフ監督(中央)と男優のイヴァン・ココーリンさん(左)。コンペ審査委員アーヴィン・カーシュナ―さん(右)からトロフィーを授与された瞬間。5. 特別招待作品『タカダワタル的』の上映会場で歌を披露する、今は亡きフォークシンガーの高田渡さん。 6. レッドカーペットでファンの声援に応える小雪さん(右)と池内博之さん。ふたりは特別招待作品『嗤う伊右衛門』に出演した。