『エアフォース・ワン』『タイタニック』の2作品がオープニングを飾った第10回開催には、ハリソン・フォードさんやレオナルド・ディカプリオさんをはじめ、多数のゲストが来場した。また、前年にこの世を去った「マルチェロ・マストロヤンニ特集」が行われたのもこの回である。
「ニッポン・シネマ・クラシック」では、プログラム・コーディネーターの山根貞男氏らによってロシアで実施した調査の結果がもたらされ、発見された幻の日本映画の中から4本が初めて公開された。
そして、第10回開催を機に、「アジア秀作映画週間」は「シネマプリズム」と名称を変更。同じくアジアを対象としながらも、セレクション対象地域と上映本数を拡大した。
同年、カンヌ国際映画祭では、今村昌平監督の『うなぎ』に最高賞のパルム・ドールが与えられたほか、河瀨直美監督が『萌の朱雀』でカメラ・ドールを受賞するなど、日本映画界に吉報が届けられた。
1. 特別招待作品『エアフォース・ワン』のオープニング上映に駆けつけたハリソン・フォードさん(中央)とウォルフガング・ペーターゼン監督(右)。応援に来た松田聖子さんも一緒に。 2. コンペ作『半生縁』上映後、記者会見に臨むアン・ホイ監督(左)と主演のウー・チェンリンさん。 3. 東京グランプリに輝いた2作。左から、『ビヨンド・サイレンス』製作のヤーコブ・クラウゼン氏とカロリーヌ・リンク監督、『パーフェクト サークル』のアデミル・ケノヴィッチ監督。 4. コンペ出品された『CURE キュア』で主演男優賞を受賞した役所広司さん(右)。黒沢清監督(中央)、共演の萩原聖人さんと並んで。 5. 『ブラザー・アルバート』でコンペに参加したクシシュトフ・ザヌーシ監督。 6. アッバス・キアロスタミ監督(左)とロバート・クレイマー監督のふたりはドキュメンタリー『映画の未来 ロカルノ半世紀』にゲストとして登壇。 7. 『タイタニック』のワールド・プレミア上映はTIFFで行われた! 花束で祝福されるジェームズ・キャメロン監督(右)とレオナルド・ディカプリオさん。