1995年から始まった日本の新人監督を対象とする助成プログラムは、同年の山下敦弘監督『どんてん生活』への助成から、日本を含むアジアの映画製作者たちを支援する「東京フィルム・クリエイターズ・フォーラム」へと拡大して発展した。また、特集上映として世界の映画作家に焦点を当てた企画を数多く実行。「シネマプリズム」では「アモス・ギタイ監督特集」「アレクサンドル・ドヴジェンコ特集」「レトロスペクティヴ ロベール・ブレッソン」などに注目が集まった。
「ニッポン・シネマ・マスターズ」では、揃って新作を完成させた日本映画の巨匠、市川崑監督、篠田正浩監督、大島渚監督の3人が自ら選ぶ“世界に観せたいこの1本”を上映した。
1. シネマプリズムで『素敵な歌と舟はゆく』が上映されたオタール・イオセリアーニ監督。2. 特別招待作『ターザン』のクロージング上映で熱唱するフィル・コリンズさん。 3. 『真夜中まで』をコンペに出品して観客に挨拶する和田誠監督(右)と主演のミシェル・リーさん。 4. 特集上映の会場でサインに応じるアモス・ギタイ監督。 5. 主な受賞者と出演者たち。左から、最優秀芸術貢献賞『ルナ・パパ』に主演のモーリッツ・ブライプトロイさんとバフティヤル・フドイナザーロフ監督、グランプリ『最愛の夏』に主演のリー・カンイさん、審査員特別賞『虹鱒』のパク・ジョンウォン監督、最優秀女優賞と最優秀男優賞をW受賞した『ローサのぬくもり』のベニト・サンブラノ監督。 6. 特別招待作品『ジャンヌ・ダルク』のオープニング上映に現れた華やかなゲスト。左から、音楽担当のエリック・セラ氏、リュック・ベッソン監督、出演のフェイ・ダナウェイさんとデズモンド・ハリントンさん。