栗山千明さんをフェスティバルミューズに招き、台風一過の爽やかな秋晴れに開幕した第26回映画祭。本年は平日にもグリーンカーペットのセレモニーを催し、トム・ハンクスさんやロバート・デ・ニーロさん、ヴィッキー・チャオさんなど多くのスターが来場した。また、マチュー・アマルリックさんが撮影の合間を縫って緊急来日し、主演作上映後にサイン会を行い大いに盛り上がった。
この年のテーマは「作品重視・内容本位」。その言葉どおり、有名監督の話題作を揃え、ソフィア・コッポラ&フランシス・フォード・コッポラ監督親子、ジュゼッペ・トルナトーレ監督、アブデラティフ・ケシシュ監督も駆けつけた。
今回よりアジア部門を新進監督対象の「アジアの未来」、日本映画部門をインディペンデント作に特化した「日本映画スプラッシュ」に改称し、TIFFの特色を鮮明に打ち出した。この変更に基づき、アジアの人気作は「ワールド・フォーカス」(旧称WORLD CINEMA)に包含されて上映されることになる。
TIFFCOMは今期で10回目を迎え、出展団体が300を越え登録バイヤー数も1,000名以上、来場者数2万人と過去最高の賑わいを見せ、TIFFとTIFFCOMが二枚看板となり映像産業を活性化させるという、設立以来の努力が稔った年となった。
1. オープニングイベントでは安倍晋三首相(中央)とオープニング作品『キャプテン・フィリップス』のトム・ハンクスさん(左から2番目)とポール・グリーングラス監督(左)、クロージング作品『清須会議』の役所広司さん(右から2番目)、三谷幸喜監督(右)が登壇しました 2. ソフィア&フランシス・フォード・コッポラ監督が父娘でオープニングイベントに登壇 3. 特別招待作品『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』の谷原章介さんと生天目仁美さんがプリキュアに囲まれました 4. 特別招待作品『潔く柔く きよくやわく』の岡田将生さん、長澤まさみさん、新城毅彦監督(左から) 5. 特別招待作品『マラヴィータ』のロバート・デ・ニーロさんが集まったファンに大サービス 6. 特別招待作品『鑑定士と顔のない依頼人』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が舞台挨拶 7. コンペティション作品『ほとりの朔子』舞台挨拶に(右から)深田晃司監督、二階堂ふみさん、鶴田真由さん、太賀さん、古舘寛治さん、小篠恵奈さん、プロデューサーも務めた杉野希妃さんが登壇 8. コンペティション作品『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』(『愛の犯罪者』のタイトルでDVD化)では主演のマチュー・アマルリックさんのサイン会が行われました 9. ワールド・フォーカス部門出品作品『激戦 ハート・オブ・ファイト』のダンテ・ラム監督 10. コンペティション作品『ある理髪師の物語』で最優秀女優賞を受賞したユージン・ドミンゴさん