記念すべき第25回映画祭はアンバサダーに前田敦子さん、TIFF応援団に斎藤工さんを迎え、より若い観客に映画の魅力を知ってもらおうとアピールした。
そのうえで四半世紀の歴史を称揚する取り組みもなされ、第１回開催から縁の深いレイモンド・チョウさんにTIFF特別感謝賞を贈呈。第7回開催以来、再びロジャー・コーマン監督が審査委員長に就任したのを記念し、特別オールナイトを開催。二度の受賞歴を誇るガリン・ヌグロホ監督が企画上映「インドネシア・エクスプレス」に２本の新作をひっさげて登場して、会場を湧かせた。
震災翌年の本年も「復興への取り組み」を継続。「今こそ、映画の力。」をテーマに、 1年後の3月11日の光景を投稿映像からつむいだ『JAPAN IN A DAY（ジャパン・イン・ア・デイ）』を特別オープニング作として上映。六本木ヒルズと東北会場をライブ中継で結び、復興に向けて映画ができることを語り合った。松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ3D』の「コンペティション」部門観客賞も、希望を与えるものだった。
今回は1,332本もの作品がエントリーされ、前年比４割増。５年前に比べて応募数が倍増し、真の国際映画祭にふさわしいアニバーサリー・イヤーとなった。
1. オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ３Ｄ 彼方からの物語』の（左から）ジャック・メテさん（製作総指揮）、エリカ・リンツさん（女優）、アンドリュー・アダムソン監督、作品のオフィシャル・ナビゲーターを務めた上戸彩さん 2. TIFFアンバサダーを務めた前田敦子さん 3. オープニングイベントでサインに応える特別招待作品『カラスの親指』の石原さとみさん、阿部寛さん 4. 舞台挨拶に立つ特別招待作品『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の御法川修監督、柴咲コウさん、真木よう子さん（左から） 5. 特別招待作品『横道世之介』の伊藤 歩さん、吉高由里子さん、高良健吾さん、沖田修一監督 6. 特別招待作品『終の信託』から周防義和さん（音楽）、種ともこさん（歌手）、草刈民代さん、役所広司さん、周防正行監督が舞台挨拶 7. コンペティション作品『イエロー』の主演女優ヘザー・ウォールクィストさんとニック・カサヴェテス監督 8. アジアの風部門「インドネシア・エクスプレス～3人のシネアスト」として特集上映した3人の監督、（左から）エドウィン監督、ガリン・ヌグロホ監督、リリ・リザ監督がシンポジウムに登壇しました 9. コンペティション作品『未熟な犯罪者』は審査員特別賞と最優秀男優賞を受賞。カン・イグァン監督、イ・ジョンヒョンさん、最優秀男優賞を受賞したソ・ヨンジュさん 10. コンペティション部門観客賞は『フラッシュバックメモリーズ 3D』。ディジュリドゥアーティストのGOMAさんとご家族、松江哲明監督、高根順次プロデューサーが授賞式に登壇しました
