第6回東京国際映画祭1993年9月24日~10月3日
第6回開催では、「インターナショナル・コンペティション」、「ヤングシネマ」に出品された、アフリカのブルンジや、ラトビア、アルメニア、クロアチア、ルクセンブルグなど東京国際映画祭のコンペティション初参加の国々の作品に注目が集まりました。
企画としては、「小津安二郎生誕90年フェア」が開催され、サイレント映画を中心とした戦前作品の復元や、上映機会の少ない作品を含む小津作品のニュープリントによる一挙上映が行われ、盛況を博しました。奇しくも同年の3月にこの世を去った、小津監督作品を代表する俳優・笠智衆さんを偲ぶ追悼上映としても、東京国際映画祭として印象的な出来事でした。
また同年は、第2回開催において特集上映を行ったフェデリコ・フェリーニ監督との別れの年としても記憶されています。