第10回東京国際映画祭1997年11月1日~11月10日
第10回開催では、「エアフォース・ワン」「タイタニック」の2作品がオープニングを飾り、ハリソン・フォードさんやレオナルド・ディカプリオさんをはじめ、多数のゲストが来場しました。また、前年にこの世を去った「マルチェロ・マストロヤンニ特集」が行われました。
「ニッポン・シネマ・クラシック」では、プログラム・コーディネーターの山根貞男さんらによってロシアで行われた調査の結果がもたらされ、発見された幻の日本映画の中から4本が初めて上映されました。
そして、第10回開催を機に、「アジア秀作映画週間」は「シネマプリズム」と名を変え、同じくアジアを対象としながらも、セレクション対象地域と上映本数を拡大しました。
同年、カンヌ国際映画祭では、今村昌平監督の「うなぎ」に最高賞のパルム・ドールが与えられたほか、河瀬直美監督が「萌の朱雀」でカメラ・ドールを受賞するなど、日本映画界に吉報が届けられました。