第11回東京国際映画祭1998年10月31日~11月8日
会期を目前に控えた同年の9月6日に、黒澤明監督がこの世を去りました。東京国際映画祭の記念すべき第1回オープニング作品は、黒澤監督の「乱」でした。この悲報を受けて、「ニッポン・シネマ・クラシック」では「黒澤明監督作品特別追悼上映」が急遽行われることになり、監督が残した全30作品の上映とともに、多くの映画ファンが生前の監督を偲びました。
また、開催にあたっては、テオ・アンゲロプロス監督、ジョージ・ルーカス監督、アッバス・キアロスタミ監督、マーティン・スコセッシ監督、ニキータ・ミハルコフ監督など世界の映画監督から追悼の言葉が寄せられました。
同年には東京国際映画祭のみならず、長く日本映画界を支えてこられた映画評論家の淀川長治さん、木下恵介監督、前年には俳優の三船敏郎さんもこの世を去りました。