第2回東京国際映画祭1987年9月25日~10月4日
会期が秋となった第2回開催から、「インターナショナル・コンペティション」部門が加わり、国際映画祭としての土台が築き上げられました。オープニングには市川崑監督の「竹取物語」、クロージングにはベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラスト・エンペラー」が上映され、アジアと日本における映画祭を象徴するラインナップとなりました。
さらに協賛企画「アジア太平洋秀作映画祭」では、西はイランから、南はオーストラリア、ニュージーランドまで、海洋で世界をとらえた新しい映画・文化的領域を模索する試みが行われました。
同年は、ハリウッドが100周年を迎えた年であり、アメリカからも多くのスターが東京に訪れました。「特別招待作品」で上映されたD・W・グリフィス監督へのオマージュである「グットモーニング・バビロン!」(タヴィアーニ兄弟監督)も記念すべき年に相応しい作品でした。オープニングには、皇太子殿下、同妃殿下(現天皇、皇后両陛下)がご臨席されたほか、エリア・カザン夫妻、ジューン・アスリン夫妻、大島渚監督、篠田正浩監督・岩下志麻夫妻、黒澤明監督などが出席されました。