第15回東京国際映画祭2002年10月26日~11月4日
第15回の記念開催に相応しく、オープニング・セレモニーは数々の名作の影絵とともに「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマソングで幕を開けました。また、作曲家の久石譲さんと新日本フィルハーモニー交響楽団とのミニコンサートが行われ、スペシャル・ゲストにはスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズさんを招くなど会場は大いに盛り上がりました。
世界情勢と対面する企画として東京国際映画祭では、平和への願いをこめて、トルストイ原作「戦争と平和」の再上映を行いました。映画史上屈指の超大作である同作は、モスクワで初公開されたときは8時間27分、日本初公開版は6時間13分、東京国際映画祭での上映はディレクターズ・カット版の7時間10分でした。
前年まで「シネマプリズム」の名で親しまれてきた部門が、「アジアの風」の名のもとに再出発し、上映対象をアジア地域の作品に限定したプログラムとなりました。
「ニッポン・シネマ・クラシック」では、昭和から平成まで歌い継がれ日本人の心に残るヒット曲を生んだ懐かしい日本映画の数々を上映しました。同企画のオープニングには、演歌歌手である氷川きよしさんがゲストとして来場し、「哀愁列車」などの昭和歌謡を熱唱しました。