第18回東京国際映画祭2005年10月22日~10月30日
オープニングを六本木ヒルズ(港区)で迎え、Bunkamura(渋谷区)で幕を閉じた第18回開催。そして、東京国際映画祭の「コンペティション」の最高賞である“東京グランプリ”は、日本文化を象徴する桜を冠した“東京 サクラ グランプリ”に生まれ変わりました。
オープニング、クロージングの各作品にはアジア諸国間のコラボレーションによって製作された「単騎、千里を走る。」「力道山」がそれぞれ上映され、その他の上映作品にも、近年のアジア映画人の境界なき交流や世界的な活躍を象徴する作品が集まりました。
TIFFCOMを中心としたマーケット企画では、ビジネス・マーケットのほかに、国際的にもアニメやゲームなどコンテンツ・ビジネスの聖地として注目を集める街“秋葉原”全体を舞台にしたイベント「秋葉原エンタまつり」も開催されました。
東京国際映画祭は、常に映画界を映す鏡であると同時に、映画界を照らす光源となることも意図しています。第18回開催は、日本から世界へ発信される文化、とりわけアニメやコミックス、ゲームなどの映画だけではないエンタテインメント・コンテンツの影響を受けてきた世代による作品が、広く映画ファンに親しまれ、世界へと羽ばたいていることの象徴となりました。
同年、渋谷区の映画館は21館。渋谷においては、特にミニシアターが増加傾向にあり、年があけた2006年にはその数が25館になりました。